前回の記事では、文章は書き続けないと上達しないという話を書きました。
文章が苦手な方が文章を書くのが上達するために、私は日記を書くことをオススメします。日記を書くのは、手書きやパソコン、スマホでも何でもいいです。
書く内容は好きなことで構いません。過去記事でも書きましたが、全然興味がないことよりも、興味があることのほうが書きやすいからです。
ただし、必ず毎日何行書くかを決めて、それを必ず達成してください。そして、慣れてきたら、2行、3行、4行と目標とする行を増やしてください。
これが重要で、文章を書くのが得意になるためには文量をこなす必要があります。最初のうちは、文章を書くのに慣れるために少量の文量でいいですが、徐々に書く文量を増やすことで書く力が鍛えられます。
体力作りのためにランニングするときに、いきなり長距離を走るのではなく、最初の頃は短い距離から走り、徐々に走る距離を増やしていくのと同じです。
例えば、目標の行数を1行にしたとしましょう。
1行あたりの文量は、日記を書くのに使うノートやソフトなどによって違うと思いますが、「○○でご飯食べた」「○○で遊んだ」などの事実をいくつか並べるだけで埋めることが可能だと思います。
毎日1行の日記を書くのに慣れてきたら、今度は目標とする行数を増やします。2行でもいいですし、もっと書けるぞと思う方は5行以上にしてみてもいいかもしれません。
2行なら1行のときのように事実を並べるだけでクリアできるかもしれませんが、5行以上となるとそれではキツいですね。
だから、事実を並べる以外の書き方をしないといけません。例えば、料理の味がこれまでに食べた料理の中でも感動するぐらいに美味しかったとか、遊んでいるときに友人と話した内容のこととかを書こうとするわけです。
書く文量を増やしたときに、文章の書き方も意識してください。
例えば、「○○でご飯食べた」「○○で遊んだ」というのは事実を書いています。書く文量を5行以上にしたときに、事実のみを並べる書き方のみではキツいと言いましたが、事実のみを並べる書き方でも一応文量はクリアできます。ただし、それをやった場合には、小学生でも書ける情けない文章ができあがります。
「今日は○○さんと△△でご飯を食べた。○○さんは唐揚げ定食がオススメと言った。唐揚げ定食がうまかった……」
1行、2行ならまだいいですが、5行以上もこういう書き方をされた文章は読む気になりません。日記はあくまでトレーニングですが、人様に見せる文章を書けるようになることを考えたら書き方を工夫しないといけません。
例えば、「今日は○○さんと△△でご飯を食べた。△△に来るのは初めてで、△△の常連である○○さんは唐揚げ定食がオススメとのこと。唐揚げは見た目は普通だったが、とにかく肉が柔らかくてご飯がすすんだ……」。
どうでしょうか? 事実以外の情報も入っていますし、文末の表現を被らないようにすることでリズムもよくなったと思いませんか? こういう文章なら5行以上になっても読むのが苦ではありません。
目標とする文量を増やしつつ、それと同時に文章の書き方も意識して日記を書くことで、これまでよりも文章が書けるようになるはずです。
それでは、今日はこのへんで!