年収で幸せは決まらない
高収入であれば幸せになれる。そう思っていた時期が私にもありました。実家が決してお金持ちではなかった私は、日常生活の様々な場面で、「お金さえあればこんな思いをしなくてもすむのに」なんて思うことが多々ありました。
しかし、実際社会人になってみると高収入であるからといって、必ずしも幸せではないと思いました。何故なら、収入が高い仕事はストレスが半端ないからです。私が新卒で入社したブラック企業はまさにそれでした。
給料が高い代わりに盆も正月もなく、日々仕事に追われて心身ともに疲弊していました。休みの日も昼まで寝て、何をするにしても常に仕事のことが頭から離れずリフレッシュなんてできませんでした。
何かを買いたいという物欲すらわかず、心配してくれる家族や友人に八つ当たりしてしまう始末。一体何のために働いているのかわからなくなっていました。
いくら高収入でも、仕事で心身ともに疲弊し、リフレッシュする余裕もないような状態では幸せとは言えないでしょう。
プレジデントの記事を読んで
プレジデント8/13号「年収400万父さんの極上家計簿」を読んで、お金がなくても幸せになれるんだということを改めて実感しました。
幸せの定義は人によって違いますが、記事では心理学で用いられる「ディーナーの人生満足尺度」を使った満足度で定量化しています。
記事によると、
・年収が400万円未満の人で満足度の高い人はプライベートが充実している
・年収1,000万円以上の人で満足度の低い人は異性関係(結婚・恋愛)に不満がある
とのこと。
幸福学の第一人者、慶應義塾大学大学院の前野隆司教授は記事中で次のように分析しています。
「年収が低くても幸せになるための秘訣は人間関係であることが見て取れます。異性、友人、家族など人間関係を良好に保つのは幸せの王道といえそうです」
(『PRESIDENT(プレジデント)2018年8/13号』P.19)
つまり、収入が少なくても、異性や友人、家族らとの仲が良ければ、人は幸せだと感じることができるということ。逆に言えば、いくら収入が多くても、それらの人間関係がうまくいっていない人は幸せだと感じられないということでもあります。
また、記事によると、年収1,000万円の人と年収400万円の人はともに「休日の充実度」を重視し、年収400万円の人は「友人関係」をより重視しているとのこと。このことに関して、前野教授は次のように述べています。
「お金は周囲との比較で満足を得る『地位財』であり、地位財がもたらす幸福は長続きしないことがわかっています。一方、友人との絆は他人との相対比較と関係なしに幸福が得られる『非地位材』で、それによって感じる幸福は持続しやすい。長い目で見れば、友人関係を重視する年収400万円のほうが幸せをキープしやすい可能性もあります」
(『PRESIDENT(プレジデント)2018年8/13号』P.20-21)
確かにお金はその金額によって周囲と比較することが可能です。だから、いくら稼いで年収が〇〇〇万円あると言って自慢できます。自慢しないにしても、「俺はあいつよりも稼いでいるんだ」と優越感に浸れます。
しかし、友人との絆や仲の良さはお金のように数値で言い表せません。だから、仮に友人との絆や仲の良さを比較しないといけないことになっても、それはかなり困難でしょう。「こいつといると楽しい」「この人には何でも相談できる」という具合に自分が満足できればそれでいいのです。
人間関係が良好だから収入が減ってもよかったと感じる
プレジデントの記事を読んで、お金よりも人間関係のほうが大事なんだとしみじみ思いました。
私の場合、転職を2回行ったことにより、収入は減りましたが仕事のストレスは格段に減りました。仕事とプライベートの両立もできており、実家で家族と仲良く暮らしています。最近では、休日の朝に家族と談笑している何気ない時間が非常に幸せだなと感じるようになりました(笑)。
休みの日に仕事のことが頭から離れないなんて状況はほぼないので、友人と遊ぶときもこれまで以上にリフレッシュできています。
残念なことに彼女はいないので、異性関係に不満があるといえばあるのですが、まあ頑張ります(笑)。
ともあれ、収入は減りましたが、やっぱり転職してよかったなと思います!
それでは、今日はこのへんで!
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