日本人は貯金が大好きです。私の周りでも、「将来何が起こるかわからないから貯金しておきなさい」と言っている人がとても多いです。
確かに、将来何が起こるかなんて誰にもわかりません。ある日突然、病気になって治療費が必要になったり、家電が壊れて新しいものを買わないといけなくなったりすれば当然お金が必要です。
そんな突発的な出費に備えて、日々貯金しておくことは大切です。
しかし、貯金というのは実は一人勝ちのものでもあります。貯金をすれば、貯金している人は金銭的に豊かになるけどその他の人は豊かになれません。
「そんなの将来を見据えて貯金をしない人の責任じゃないか!」と反論されそうですが、そういうことを言いたいのではありません。
日本には、「タンス預金」が43兆円ぐらいあると言われています。 先日も、タンス預金5,000万円が盗まれたというニュースがありました。
もし、その43兆円というお金が市場に出回ればどうなるでしょうか?
日本経済新聞のホームページ上の企業時価総額ランキング(5月17日15時50分現在)によると、ランキングトップであるトヨタの時価総額が21兆円を超えているので、43兆円というお金が市場に及ぼす影響はかなり大きいのではないかと思います。
例えば、43兆円が企業の株式を買うのに使われれば、企業が成長して社会に便利な商品やサービスを提供することで、私たちはその恩恵を受けることができます。
貯金は大切です。しかし、貯金に回しているお金の一部でも投資をすれば、そのお金は企業の成長のために活用されます。便利な商品やサービスの恩恵を受けられるだけでなく、リターンを得られる可能性もあるわけです。
だから、貯金は一人勝ちで、一方投資すれば自分以外の人にも恩恵があり、社会全体が豊かになる可能性があるわけです。
それでは、今日はこのへんで!