私はこれまで2回転職していますが、学生の頃、まさか転職するとは思ってもいませんでした。
新卒で入った会社でずっと働く。そんなもんだと思っていました。
そのうち彼女ができて、結婚して、家庭を持って、家を建てて…
そんな漠然とした将来を描いていました。
ですが、そうはなりませんでした。
激務過ぎて、転職を決意。
転職したときに給料は下がりましたが、精神的な余裕は生まれました。
精神的な余裕を確保するために、給料が下がったのは仕方ないと思っていました。
そのことを祖母に話すと、
「やっぱり前の会社のほうがよかったんじゃないの?」
と、いたずらっぽく笑っていました。
確かに給料面だけ見れば、新卒で入った会社がよかったです。
しかし、給料と引き替えに心身はボロボロでした。
今の職場は、これまで働いた職場の中で一番給料が低いです。
ですが、残業も少ないし、人間関係も良好だし、これまでの職場に比べると仕事に対して過度なプレッシャーがないので非常に働きやすいです。
給料が少ないことがたまに気になりますが、仕事とプライベートを両立させたいという私の思いで選択した結果です。
後悔はありません。
私の父も転職の多い人です。
今は肉体労働をしていますが、新卒で入ったところは食品関連の会社でした。
父はどちらかといえば職人気質っぽい人で、当時その会社で一生懸命汗水垂らして朝から晩まで働く自分よりも、涼しい顔をして定時退社していく先輩の方が給料が高いことに腹を立ててやめてしまったようです(笑)。
父が最初に辞めた会社は今現在、一部上場しています。父が入った頃は、会社ができたばかりの頃で、成長に向けてまさに激務な職場だったのでしょう。
仮に、父がその会社に残って働き続けていれば、もしかしたら役員になって、多額の役員報酬や株の配当を受け取ることができていたかもしれません。
しかし、父と話していて、それを後悔している様子はありません。
それはやはり、今の結果だけを見て、「やっぱりこうすればよかったな~」と思うことが無意味だからでしょう。
父が入社した当時、その会社が上場するなんて誰がわかったでしょうか?
そんなのわかるはずがありません。
私が新卒で入った会社もそうです。もしかしたら、業績が悪化して、給料が低くなったり、コストカットのためにリストラを敢行したりする可能性がゼロではないです。
未来のことなんて誰にもわかりません。だからこそ、毎日毎日を後悔なく生きられるように、自分で判断して道を決めるしかないと思います。
それでは、今日はこのへんで!